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  畳床 畳全般 畳表 畳縁 その他副資材  
   
畳の心材となる部材。ワラやポリスチレンフォーム、タタミボードなどで構成される。
  畳床の種類  
  現在、主流の畳床はワラ床、ポリスチレンフォームサンドイッチ床、建材畳床の3種類があります。
 
ワラ床 ポリスチレンフォームサンドイッチ畳床 建材畳床
 
ワラ床
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  稲ワラを主材料にした、昔からある伝統的な畳床。主な産地としては兵庫県や宮城県が挙げられる。 ワラ畳の品質は、構造、重量、縦横の縫い糸の間隔などによって決められる。 畳床全体の流通量の約10%
(a)構造:通常、ワラ畳はワラを交互に重ね、それを圧縮して畳糸で縫い付けるが、ワラを何段重ねるかによって品質が決まる。最低、4段、高級品は6段以上重ねる。ワラを交互に重ねることによって、畳床に強度を持たせることができ、長期間使用できる。
(b)重量:基本的には重い畳床ほど、良い畳床とされる。重いということはたくさんワラを使用しているということだからである。JIS規格では同じ大きさの畳床でも上級品と低級品では重さが最大10kg違う。
(c)縫い糸間隔:糸間隔が狭いほど良い畳床とされる。狭いということはそれだけワラが締まっているということだからである。JIS規格では上級品と低級品では糸間隔が最低1.5倍違う。
 
   
  ただし、ワラ畳床の場合は、作り手の技術によるところが非常に大きく、上記の要素の単純比較だけでは品質を比較することはできない。重い畳床でも、品質の悪い畳床もあるし、4段重ね畳床でも6段重ね畳床より長持ちするものもある。  
 
ワラ床の長所・短所
長   所 : ワラを主体にするためリサイクルや焼却処理に適している。ワラの持つ吸放湿性が室内の環境改善に適している。
短   所 : ダニの問題が度々取り沙汰される。また、防ダニのための防虫シートも最近では問題とされてきた。建材畳床と比較して10kg以上重いため、畳職人の高齢化に対応できない。作り手の技術に品質が左右される部分が多く、品質にばらつきが生じやすい。
主な用途 : 一部の官公庁や茶室などの高級畳として使われることが多い
 
  ポリスチレンフォームサンドイッチ畳床  
  ワラ畳床の間にポリスチレンフォームを挟んだ畳床。ワラ床のクッション性とポリスチレンフォームの断熱性、そして、軽量化の長所 をあわせもつ畳床。約30年前、発売されて以来、急激に普及し、現在でも官公庁を中心に指定されているところは多い。しかし、 最近ではワラ畳床と同じ理由で建材畳床に主役の座を奪われている。 品質の基準は基本的にはワラ畳と同じ。 畳床の全体の流通量の約15%  
 
 
ポリスチレンフォームサンドイッチ畳床・短所
長   所 : ワラ畳床と比較して軽くなった。ポリスチレンフォームの持つ断熱性が畳に付加された。
短   所 : 最近ではポリスチレンフォームのリサイクルが問題とされている。ダニの問題。
主な用途 : 官公庁物件や、高級住宅に使われることが多い
 
  建材畳床  
  ワラをまったく使わずに、タタミボード(以後TB)やポリスチレンフォーム(以後PS)などで構成された畳床。 大量生産による低価格化、工業製品を主原料とした品質の均一化により約10年ほど前から普及し始め、現在では畳床の主流となる。 畳床の全体の流通量の約75%
i.I形:TBを主材料として構成されるもの。
通常、TB15mm+15mm+10mm+10mmの4枚重ねの組み合わせで作られる。
TBだけで構成されるため、人通りの激しいところなど、畳床への負荷が大きい場所(宴会場など)に適する。また、リサイクルの面でも、他の建材畳床よりは対応しやすい。最近では軽量TBを組み合わせて、重いという欠点をカバーする商品もでている。
 
   
  ii.II形:TB及びPSを主材料として2層に構成されているもの。
通常、TB15mm+PS35mmやTB20mm+PS30mmの組み合わせで作られる。
下側に湿気に強いPFがくるため、コンクリート直敷きに適する。主にマンションなどに使われる。 また、PFの部分が多いため、TB畳床の中では最も軽量。そのため、高齢化が進んだ畳業界では好んで使われることが多い。
 
   
  iii.III形:TB及びPSを主材料として3層に構成されるもの。
通常、TB15mm+PS25mm+TB10mmの組み合わせで作られる。下側にTBがくるため、反りに強く、II形に比べ、高級な畳表を張ることができる。
 
   
  i.K型:PSを主材料として構成されるもので、裏面にかまち補強材を持つもの。  
   
  ii.N型:PSを主材料として構成されるもので、裏面にかまち補強材を持たないもの。  
 
 
 
建材畳床の長所・短所
長   所 : ワラを使用しないため、衛生的。工業製品で構成されるため、同じ商品はほぼ同じ品質のものが納入できる。機械化で大量生産が可能なため、ワラ畳床に比べ安価。ワラ床に比べ軽量で畳工事の作業効率がアップする。
短   所 : 工業製品のためリサイクルに課題がある。ワラ畳に比べると耐用年数に劣る。
主な用途 : 一般マンションから戸建住宅まで幅広く使われている。
 
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