畳の語源
畳は「たたむ」ことを意味し、折り返して重ねる意味でもあって、たためるもの、重ねられるものから、敷物すべてを意味したものであり、これが畳の起こりである。
畳は古くは権力の象徴であった
昔は、畳は座具であり寝具であった。平安時代の貴族社会においては、そこに座る人の身分や地位を表わすために厳密な用い方が定められていた。それは、身分の高い人ほど座る畳も広く、厚さも厚く、そのうえ畳を重ねるなどした。
また、畳の縁の色や文様を変えるなどして座る人の地位や身分を規制したのである。
畳の敷き方に祝儀間・不祝儀間がある
畳の敷き方には、江戸時代から祝儀敷き、これを吉の敷き方という敷き方と、不祝儀敷き、これを凶の敷き方とも呼ぶ敷き方があって、婚礼や葬儀のときに畳を敷き替えたりしたものである。
祝儀の敷き方というのは、いまは普通一般的に敷かれている敷き方であって、昔は婚礼のときに敷く敷き方である。
まず、床の前に敷く畳を長手方向を床と平行に敷くことを基準としている。
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